2013年08月08日

夏といえば……

毎日暑いですね。真夏の猛暑が戻ってきた感じですよね。
水不足が心配ではありますが、ギラギラと暑いのは夏らしくはありますね。
さて皆さんは、夏といえば何をイメージしますか?
夏休み、自由研究、海水浴、スイカ、風鈴、蚊取り線香、花火、浴衣、団扇、川床、夏野菜、麦わら帽子、虫取り網、ビーチサンダル、水着、高校野球、入道雲、夕立、虹、そうめん、冷や麦、ビール(一年中か)……
3分で思いついたことを並べてみましたが、何か忘れていませんか?
そう、セミです!賑やかな、セミの皆さんです。
aburazemi.jpg
そしてセミはセミでも、その抜け殻が重要です(写真:アブラゼミの抜け殻)。

セミ抜け殻識別師である私にとって、夏はカキイレドキです。
毎週末のようにあちこちのフィールドへ出かけ、抜け殻を集めては識別して集計します。
ホームフィールドである井の頭公園はもちろん、
kodaira_nukegara.jpg
小平中央公園の雑木林や、
patagonia.jpg
パタゴニアのストアイベントでも、抜け殻をやります。

「セミ抜け殻調査」は、ある調査定点を決めて、その定点にある全ての抜け殻を集め、セミの種類と雄か雌かを識別します。

Q.そんなことできるの?
A.イエス!できます。

Q.そんなことして何になるの?
A.種類と割合を確かめることで、その環境の自然度がある程度わかります。また、毎年続けることで、何か気候や環境に変化が起きた時に、調査結果も変わってくる可能性があります。環境の変化を監視するための指標になるのです。

Q.楽しいの?
A.子供たちに大人気です。また、最初はイヤイヤ付き添いだった親御さんも、夢中になります。夏休みの自由研究にもなるので、重宝がられています。

正式な調査方法ですと7月末日に1回、8月に2回の計3回の調査を行ないます。セミの種類や雄雌によって羽化する時期が異なるため、その調査地の状況を把握するために、時期をずらして行なうわけです。7月末日はニイニイゼミが多く、その後ヒグラシとミンミンゼミが出て、アブラゼミが出ます。夏休み後半はツクツクボウシが増えてきます。また、全てのセミの共通傾向として、前半は雄ばかりで、雌は後から羽化します。

つまり、3ヶ所で調査を行なえば、7月末日から8月の土日のほとんどは抜け殻で埋まってしまうわけです。これに夕方からの羽化の観察会なんかも加わってきます。暑いわ、一日仕事だわで夜のビールなくしてはやってられないわけです。もちろん毎週抜け殻ばかりやっているわけにもいかないので、午前と午後で別の調査地のダブルヘッダーなんてことも多いです。しかも、抜け殻調査は毎年続けなくてはならないので、始めるともう逃れられないわけですね。やり過ぎて自分が抜け殻にならないように気をつけねば……

ニイニイゼミ.jpg
これは希少なランの一つ、マヤランの茎を登って羽化したニイニイゼミの抜け殻です。目の付け所がユニークでした。ランが踏まれないように保護するために立てていた棒でもアブラゼミが二匹羽化していました。セミの幼虫は羽化するために細いものを好むのでしょうか。

興味の出た方はセミの抜け殻市民ネットのウェブサイトもご覧下さい。
新たな調査定点の追加(ご参加)も歓迎しています!
http://semigara.net/

ジョー(セミ抜け殻識別師)


posted by 染井六 at 16:06| 東京 ☀| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月31日

仏教・伝説の花



R0022044.jpg
埼玉県行田市の古代蓮の里にて



あ、写真のハスとは、ぜんぜん関係ないのですがー、

仏教経典には、三千年に一度花を咲かせる

「優雲華うどんげ」という

伝説の花の記述があるそうだ。

この花が咲くときには、

古代インドの伝説上の理想的国王・転輪聖王が

現れるという_______



いっぽう、クサカゲロウという昆虫が産んだ卵も

「優雲華の花うどんげのはな」というらしい。


うんうん。そう呼ばれるのもうなずけるほど、

卵の造形は美しい。




今月頭、ハスの花のつぼみについているのを見つけた。

そういえば、卵がついてたハスも

ヒンズー教や仏教にシンボル的に

度々登場する植物だねー。

R0022040.jpg

1〜2センチの柄の先に楕円の卵がついている。

何とも風情あるようすではありませんか。

でも、どうやって卵産んでるんだろー。

と思ったら、撮影した人がyoutubeにアップしていた動画を発見。

共有できたので、リンク。

つーっと糸をお尻から出して、その先にちょんと卵がついている。

感動です。クサカゲロウのお母さん、すごい。







伝説上の優雲華は、めったにないことの象徴になっているけれど、

こっちの優雲華の花は、わりと見かける。

昭和の民家では、部屋の中の電灯にも

無造作にくっつけていたらしい。

昆虫も鳥もけものも民家を利用していた、

古き良き時代のことである。




ちなみに、クサカゲロウの成虫はこんな感じ。

R0012081.jpg


透明な翅はレースのよう、

目はビーズのように輝いて

美しい昆虫だ。優雲華の名にふさわしい。


でもね、この昆虫、アブラムシとかを食べる肉食なんだよね。

幼虫の時期はそれなりに、それなりの格好をしている。


ネットを見ていたら、クサカゲロウの卵を育てた方のHPを発見。

興味ある方は、のぞいてみるとおもしろいかも。


あきざる


【 クサカゲロウMemo 】
世界で1300種ほどが知られ
ている昆虫の総称。
このうち、日本には40種ほ
どが生息している。



posted by 染井六 at 11:38| 東京 🌁| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月17日

本当にはかない生命?

tsumaki.jpg
 ご無沙汰しています、ジョーです。
 スプリング・エフェメラル(春のはかない生命)というと、カタクリを筆頭に、エンゴサクやショウジョウバカマ、あるいはフクジュソウやニリンソウなどの春植物をまず思い浮かべると思います。落葉広葉樹林で、木々の葉が伸びてくる前に出てきて、遮るもののない状況で太陽の光をしっかり受けて光合成し、花を咲かせて、受粉、結実まで一気に短期間で済ませてしまうのが春植物です。木々が葉を伸ばす頃には花が終わり、その後は葉も枯れて消えてしまうので、春のはかない生命というわけです。
 昆虫でも同じようにスプリング・エフェメラルと呼ばれる種類がいます。このツマキチョウがその一種です。ツマキチョウは、オスは翅(はね)の先が美しい山吹色のシロチョウの仲間です。一年の内、4月(早ければ3月)〜5月のほぼ一ヶ月しか観られないので、はかない生命というわけです。でも、本当にはかない生命なのでしょうか。
 アゲハやモンシロチョウなど身の回りで良く見かける蝶は、かなり長い期間みられますが、実は同じ蝶が長生きしているわけではなくて、シーズン中に世代交代を繰り返しています。卵から成虫になるまでがとても短期間なのです。これに対してツマキチョウは成虫がみられる期間こそ短いですが、卵から翌年の春に成虫になるまでが同じ個体ですので、一世代でみたときには、実ははるかに長生きなんです。これをスプリング・エフェメラルと呼ぶのは、うわべだけをみていて、本質をとらえていないのかもしれません。
posted by 染井六 at 14:39| 東京 ☀| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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