先週の月曜日の夜に熱が出て、
会社を2日休み、週末も寝込み、
ようやっと今日、完全回復の兆しが見え始めました。
病欠したことがないことを、
密かに努力のよりどころとしていただけに、
今回の長引いた風邪にはやられてしまった・・・(泣)。
人間、精神的な元気メーターが下がると、
気力も弱くなるのですね。
まさに「病いは気から」だと思います。
さて、5月14日のブログで載せたオトシブミの葉藍。

これは、ヒゲナガオトシブミという昆虫が作った
卵を産みつけた葉を巻いたものなのですが、
中で孵化した幼虫が自分を巻いている葉っぱを食べて成長し、
蛹になり、成虫になるための、いわば「ゆりかご」なんです。

ヒゲナガオトシブミのメス
小さい虫(母親)が全身で幼虫(我が子)のために
「ゆりかご」を作り上げる作業はとても感動的。
手の上に乗せるとこんなに小さい虫です。

この虫にとって、自分の体の何倍もある葉っぱは
ものすごく硬く、重たいものなのです。
だから、巻きやすいように下ごしらえをします。
植物の葉っぱにある細かい筋(葉脈)は、
人間でいうところの血管。
葉脈の中には、根から吸い上げた水や、
葉っぱで作った養分を通す管が入っています。
で、オトシブミはまず最初に、
葉っぱの真ん中を通っている一番太い葉脈(主脈)を
咬んでいきます。
そうしておいて、今度は葉っぱの広い部分(葉身)も
細かく咬んでいきます。
そうすることで葉っぱがしんなりして、
巻きやすくなるのです。考えてますオトシブミ。
そんな下ごしらえの跡を見つけました。
上の写真の拡大です。
クリックすると2段階で大きくなるので
ぜひ大きくしてご覧下さい。

オトシブミが一生懸命つけた咬み跡が見えましたでしょうか。
こんな涙ぐましい作業をして
1つの「ゆりかご」を作るのに
だいたい2時間ほどかかるらしいです。
子孫を残すために
こんなにもすごいことをやってのけるなんて。
私もまた気力を取り戻して、
オトシブミのように生きたいと思います。
みなさんも、どうぞお元気で毎日をお過ごしください。
あきざる