毎日暑い日が続きますね。
先週末、大阪と和歌山へ行ってきましたが、
もはや「暑い」ではなく「ひどい」というほどの暑さでした。
東京も暑いのですが、大阪よりは幾分マシに感じます。
東京は緑地が比較的多い都市です。
やはり、緑地があるとないとでは結構違うものですね。
さて、いつものように森を巡回していると、小さな緑色の虫を
見つけました。柵の上にぽつんといたそれは、アカイラガの幼虫でした。
「世界の美しい透明な生き物」(エクスナレッジ)で透明イモムシ
通称「ジュエル・キャタピラー」に関わった私は、アカイラガを「和製ジュエル・キャタピラー」と位置づけていて、
いつか編集するかもしれない透明本第2弾のために、良い写真を撮影しておくべしと考え、採集しました。
ピンセットでジュエルをつまみ、食草のコナラと一緒に変形菌の採集箱に放り込みました。
翌朝撮影し、リリースするつもりでした。
編集室に着き、編集会議を終えた後、同僚に見せようと変形菌採集箱を空けると、ジュエルは採集箱の天井側に移動していました。
箱とフタの間にはさまるといけないので、移動させようとピンセットでつまんで引っ張ると、ジュエルの体がもげました(汗)
(しまった!そんなに力入れてないのに……)私は動揺しましたが、
同僚が冷静に見ると、もげたのはグミのような質感の、毒毛のある突起の部分。本体は無事でした。

命に別状がなくて良かったのですが、もはや被写体としてはうまくありません。
丸裸にしてしまった感じです(汗)
すぐに逃がそうかと思いましたが、突起が再生すれば、またジュエル・キャタピラーに戻れます。
同僚たちも嬉々として観察しているし、突起が再生するまで飼育してみることにしました。

「再生するまで、どれくらいかかるんだろう」
「脱皮しないと再生しないでしょ」。
編集室に新たな生きものが増え、同僚は皆喜んでいます。
翌日…
クリの葉を入れてあげると、もりもり食べ始めました。
「この調子でぐんぐん育って再生だ」

さらに翌日…
「うん?昨日と形が違う?」
そういえば、何か水滴がついているように見えます。
突起が増えたような気がします。

「脱皮しなくても再生するのか」
「そんなことあるのかなぁ」
「質感が変わっただけでは」
「まゆも見たい」
わいわい盛り上がりながら、しばらくジュエルを飼育し、
成長の過程を観察することに決めました。
編集室に新たな生きものが1匹増えました。
ジョー
All photos by Aki
posted by 染井六 at 14:54| 東京 ☀|
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