2014年01月23日

森はヒヨドリがつくる

落ち葉におおわれた地面に降りていたのはヒヨドリでした。
柵の上に上がったヒヨドリは何かをくわえています。
木の実のようです。
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ヒヨドリは、けたたましく鳴くのでうるさがられ、
気が荒くて、他の鳥を見かけると追い払ってしまうので、
嫌われがちです。かつては私も嫌っていました。
お目当ての、色鮮やかな羽の小鳥を観ていると、
ヒヨドリがやってきて追い払ってしまうのです。
私は嫌いな気持ちを込めて、ヒヨ吉やヒヨ憎、
あるいはヒヨのヤツなどと呼んでいました。

ヒヨドリには乱暴な面があります。
サザンカが作ったルールに従って、蜜をなめるのが面倒なのでしょう、
花を食いちぎって、蜜ごと食べていました。
しかし、私がカメラを向けると、お行儀良く蜜をなめ始めました。
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なかなか、したたかなヤツです。

かつてはヒヨドリと敵対していた私ですが、
実は今、ヒヨドリを見直し、注目しています。

ヒヨドリは大食漢です。多くの野鳥は普通、
好みに応じて餌を選びます。
好きな木の実、あまり好きではない木の実、
食べない木の実というように木の実の種類の好き嫌いがあります。
ところがヒヨドリには、それがほとんどありません。
ありとあらゆる木の実を食べるといっても過言ではないです。
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イイギリ。赤橙色に熟し、ある時期になると一気に
ヒヨドリに食べられる。

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定番のネズミモチ類。だ円形の実はネズミモチ、球形の実はトウネズミモチ。
さて、この写真の中に何羽のヒヨドリが写っているでしょう?

JTP140118JTP140118_7912.jpg
コブシの古くなった種子。こんなものまで食べるんですね。

これを節操がないとか、一日中ケンカしているから
エネルギーがたくさん必要なのだろうとか、
そんな見方をする人もいますが、植物の立場で考えたらどうでしょうか。

好き嫌いなく、あらゆる種類の実をたくさん食べてくれる……

いろいろな種類の種をたくさん、広範囲に運んでくれるということです。
こんなに頼もしいパートナーはなかなかいません。

JTP130630_5334.jpg

玉川上水は上水道として利用されてきたので、かつては土手があるだけで
木はほとんど生えていなかったといいます。※区間によって例外があります
それが、今はこのように雑木林のようになって、緑の少なくなった
東京において貴重な樹林帯となり、生物多様性を支えています。

木々は自然に生えてきたものではありません。どうやって生えてきたか?
そう、鳥が種を運んできたわけですが、好き嫌いがなく、多くの種類の
木の実を食べるヒヨドリが最も貢献しているのではないでしょうか。

「森はヒヨドリが作っている」といっても過言ではないかもしれません。

JTP140122_8157.jpg
よく見ると、容姿もかわいいです。
実をくわえている時の、この表情が何ともいえません。
あ!くちばしを見ると、黄色の花粉がついていますね。
あちこちハシゴしているようです。さすが大食漢!

ジョー


posted by 染井六 at 12:52| 東京 ☀| Comment(1) | 野鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
16羽いたよー(^0^)/
Posted by あきざる at 2014年01月23日 15:15
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