2012年09月25日

オトシブミに思いを巡らす


オトシブミという名前の虫がいる。

IMGP0316.jpg
*写真はヒゲナガオトシブミ(以下同).


卵を産みつけた葉をくるくる器用に巻いて、
ぽとんと地面に落とすようすが
昔の人の、恋文を地面に落とした
「落とし文」という習慣に似ていることから
名前がつけられました。

IMGP0300.jpg

で、その虫、初夏にはたくさん見られるのですが、
8月になるととたんに姿を消してしまうのです・・・・・・・。


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おとしぶみは、5月に入るとゆりかごを作りはじめ、
6月にはピークに。
その後、死んでしまいますが、
ゆりかごの中でかえった幼虫は、
1か月ほどかけて成虫に成長し、
ゆりかごから外の世界へ出てきます。


ということは、
6月ごろから新成虫が出現しはじめます。
で、その後8月に入ると、
その姿もめったに見られなくなるのです。

はて?どこにいっちゃったんだろう?



どうやら、新成虫は葉っぱを少し食べて食事をしたら、
もうすぐに落ち葉の下などに潜り込んで、
越冬体勢に入るらしいのです。

え!もう!?

で、そのまま秋になって冬を越して、
春が来たら再び活動をはじめて、
卵を産んでゆりかごをつくり死んでいくのですって。
っていうことは、1年という短い一生のうち、
何と10か月は寝ていることになります。


それで、わたしなるほど!と思いました。
10mmにも満たない小さい体で
2時間くらいかけて自分の倍の大きさのゆりかごをつくるのは、
途方もない体力がいるので、10か月も寝ているんだと。

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葉の上を歩き回って選別することからはじまり、
葉を丸めるために、硬い葉脈をかじって
腕で折り曲げて巻いていくのですから、相当です。

IMGP0304_2.jpg

人間だったら、広い部屋にひかれたカーペットを、
巻いてまいて折り畳んで折り畳んで、
最後は、開かないようにはしっこをうまく織り込まないといけません。
ふー。できるかな。

しかも、それを1匹のメスで50個ほどもつくるというから
おどろきです。

このとてつもなくえらいことをなしとげるために、
ひたすら10か月体力を温存しておくのでしょうか。
それに、その強靭なボディーが、
わずか1枚の巻かれた葉の一部を食べて
でき上がっているのですから、神秘です。


オトシブミのかい方を調べていて、

オトシブミのことに思いをめぐらせてしまいました。

長くなってしまいました。あしからず........(あきざる)。







posted by 染井六 at 11:20| 東京 ☁| Comment(0) | 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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