2012年05月30日

落とし文


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秩父のとある川原で、足下にたくさんの

筒状の葉が落ちているのを見つけました。



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これは、オトシブミという昆虫が、葉を丸めて切り落としたもの。

中には1ミリにも満たない小さな卵がひとつ入っているはず。

葉藍(ようらん)といって、虫の赤ちゃん用葉っぱのゆりかごです。


その数半端なく、30センチ四方に落ちているのを

ざっと拾い集めたらこんなに。

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水の中に落ちてた葉藍は黒っぽく変色していました。

このうち、無事に成虫まで育つのはどれくらいいるのかな。



川にさしかかるアブラチャンの葉の上で、

お母さんと見られるヒゲナガオトシブミのメスを発見。

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今日もせっせと葉藍づくりをしていることでしょう。


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1センチに満たない小さい体で、

ひとつのゆりかごを作り上げるのに、2時間ほどもかかる。

葉藍の中でかえった幼虫は、ゆりかご自体を食べてさなぎになり、

やがて成虫となって出てくる。

葉藍は幼虫を守る家であり、食べ物。


一寸の虫にも母の愛、ですね(あきざる)




【オトシブミMemo】
甲虫目オトシブミ科の昆虫。
沖縄をのぞく日本には、23種が生息する。
新緑のころ、広葉樹林の明るい林縁で
成虫をよく見かける。
そのころ、葉藍をせっせとつくる。
ひみつの手紙を地面に落として人に渡した
江戸時代の習慣「落とし文」にちなみ、
名前がつけられた。





posted by 染井六 at 11:26| 東京 ☀| Comment(0) | 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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