明日は啓蟄(けいちつ)ですから、まもなく本格的な春です。
長い冬、長い闘いでした。
野鳥図鑑の制作作業に追われていたのです。
ほかの本の作業がとまってしまうほどの情報量。
掲載種数324種の400ページ、総写真点数は900点以上です。
本が書店に並びましたら、また詳細をお知らせいたします。
この図鑑のコンセプトは、観察を楽しもう!です。
双眼鏡をもたないカメラマンを見るたびに、残念に感じるのですが、
種を見分けて写真を撮っておしまい、ではもったいなさすぎます。
鳥たちはさまざまな行動を見せてくれるからです。
そもそも、生態を知らないといい写真など撮れませんし。
そこで、この図鑑ではその種の特徴的な行動、
おもしろい生態などを可能な限り紹介しました。
ネタを考えるのも大変ですが、ネタに合った写真を探すのが
大変でした。写真がないときには、自ら撮影することも少なくありませんでした。

アオゲラがカミキリムシ類の大きな幼虫を捕食するところ

コウライアイサの潜水の瞬間

カイツブリが大型のモツゴを丸呑みするところ
行動観察もおもしろいですが、それを写真で捉えるのも
楽しいものです。
もともと私が好きな生きものは野鳥と動物なのですが、
この仕事をきっかけに、高熱を発してしまいました。
いわゆる「鳥病」です(いわゆらない?かもしれませんが)。
重度の鳥病が再発した私の今年のスケジュールは、
鳥の動きに従って決まることになるでしょう。
ジョー